イベントの報告

令和5年11月8日(水)、愛知芸術文化センター(アートスペース)において、「建築設備士の日」記念事業「記念講演会及び2023年学生コンペ表彰式」が開催されました。

講演会の冒頭に、中部支部を代表して黒田慎二支部長の挨拶で始まり、記念講演会と2023年学生コンペ表彰式及び表彰者の発表が行われました。

黒田慎二支部長の挨拶

1. 記念講演会

当協会副会長であり、東洋大学 総合情報学部 総合情報学科 小瀬博之教授より持続可能な社会における「ゼロウォータービルディング」の役割と題して、講演いただきました。
先生の研究内容や、海外視察から学ぶ事例などを題材にゼロエネルギーに向かうべく、水の再生利用についてお話しをいただきました。
講演終了後 活発な質疑応答が行われ有意義な講演会となりました。

小瀬博之先生のご講演

2.学生コンペ発表会

2023年建築設備士の日記念学生コンペ「未来の環境を創造する「くうき・みず・でんき」の活用 建築設備の未来へのイノベーションに応募された数ある作品の中から、優秀賞3点、佳作4点、奨励賞2点が選定され、その表彰式が執り行われました。

表彰式では、審査委員長を務めていただきました名古屋大学名誉教授奥宮正哉氏からコンペ全体の総評として、参加されたすべての方々への感謝と評価をいただきました。また、黒田慎二支部長からの表彰状及び記念品の贈呈を行いました。 受賞された皆さまから作品への思いや学生コンペに参加した感想が述べられました。

奥宮正哉 審査委員長の総評

 

■ 優秀賞
Urban Enabling Resource Circulation -バイオガスと下水処理場を軸とした資源循環型都市の提案-

名古屋大学大学院 環境学研究科 森琢人様・石黒雄大様・今井田美桜様

  

■ 優秀賞
持続可能な未来の創始者 ~豊田高専のエネルギー志向~

豊田工業高等専門学校 建築学科 中山成史様・澤田琢磨様

  

■ 優秀賞
未成年の主張!「みんなの公園を取り戻そう」計画!

三重県立四日市工業高等学校 建築学科 尾崎未侑様、鈴木仁大様

 

■ 佳作
ウォーターカーテンが拓く新たなる世界 ~持続可能な未来を描く、水と設備の融合~

中部大学 工学部建築学科 坂幸祐様、嘉田聖也様、新海歩武様

 

■ 佳作
Eco-Friendly Mall -次世代の環境を創造する-

愛知工業大学 工学部電気学科 滝口裕麻様、金原伊吹様、佐藤心泉様、米澤旬平様

 

■ 佳作
未来の農業を拓く エコフィルムで進化する電照菊栽培

名城大学 理工学部建築学科 田代悠人様、安田愛美様、河合健歩様、藤原采音様

 

■ 佳作
水と熱の輪 ~完全活用都市~

愛知工業大学 工学部建築学科 齋藤晴様、長谷川史華様

  

■ 奨励賞
視える設備!住む設備! -設備の大都市化-

静岡文化芸術大学 デザイン学部建築・環境領域 熊田知優様
※表彰式欠席のため、後日学校にて表彰状をお渡ししました

  

■ 奨励賞
路面温度差発電 ~ヒートアイランド現象を利用した都市全体での発電~

中部大学 工学部建築学科 中島秀馬様、白川陸人様、近藤大斗様

当日は、総勢61名の方々に参加いただき、皆様のご協力のもと「2023年建築設備士の日記念事業」を成功裏に終えることが出来ましたこと、心よりお礼申し上げます。

また、ご講演頂きました小瀬博之先生、学生コンペ参加者の皆様、ご出席していただいた皆様には改めて感謝申し上げる次第です。

今回の記念事業が、学生の方々、若い建築設備技術者の方々が建築設備に更なる関心を持つ機会にしていただけたら幸いです。

今後も、建築設備の発展に向けて邁進していきますので、ご協力お願いいたします。

2023年学生コンペ表彰式に参加いただいた皆さま
交流会の様子
司会の高橋喜美子氏

 

■ 会場の様子

イベント概要

2023年「建築設備士の日」記念事業を実施いたします。

本年は、給排水衛生設備、水環境など建築設備に深く関係した研究をされています東洋大学 教授 小瀬博之様に、ゼロウォ-タビルに関する講演をしていただきます。また、毎年の恒例となっております学生コンペ 未来の環境を創造する「くうき・みず・でんき」の活用 の表彰式を行います。
多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

また、講演会・表彰式後に交流会を行いますので、こちらへの参加もお願いします。

■学生コンペ表彰式
学生コンペ総評 審査委員長 奥宮正哉 氏(名古屋大学名誉教授)
最優秀賞(1点)、優秀賞(2点)、佳作(数点)
受賞者(最優秀・優秀)によるスピーチ

講師小瀬博之 様(東洋大学 総合情報学部 総合情報学科 教授)

■演題
持続可能な社会における「ゼロウォータービルディング」の役割

■講演内容
米国エネルギー省が戦略を立て、LEED Zero規格にも採り入れられている「ゼロウォータービルディング」の概念は、天然水資源の保護や水インフラの改善、非常時の水確保に資する建物を建設するために必要な概念とされていて、関心が高まりつつある。本講演は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成が求められる社会における「ゼロウォータービルディング」の役割と主に日本における課題と展望についての内容である。
日程2023年11月8日(水)
時間開 場・受 付 :13:30~14:00
講  演  会 :14:00~15:30
学生コンペ表彰式:15:30~16:45
会場・場所会 場 :愛知芸術文化センター12F アートスペース A室
所在地 :〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2
アクセス:地下鉄東山線・名城線「栄」駅 徒歩3分
定員70名(応募多数の場合、調整させて頂くことがあります)
参加費講演会・表彰式:無料
交流会:4,000円(学生無料)
申込締切2023年10月25日(水)
交流会・懇親会時 間 :17:15~
会 場 :愛知芸術文化センター10F ウルフギャング パック
所在地 :〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2
アクセス:地下鉄東山線・名城線「栄」駅 徒歩3分