イベントの報告
去る10月7日(金)、愛知県環境調査センター・愛知県衛生研究所の見学会を開催しました。
本施設は県民の公衆衛生の向上を図る調査・研究の拠点施設であり、「NearlyZEB」の達成を目標として設計され、第10回カーボンニュートラル賞の中部支部奨励賞を受賞しました。
雨天にもかかわらず、当初想定した定員を超える26名が参加して頂きました。
1部では、本施設の設計者である大成建設株式会社 信藤邦太様より、設計コンセプトや導入技術、設計時・運用時のエネルギー消費性能やエネルギーサポート体制等を紹介して頂きました。
2部では、「あいち環境学習プラザ」「南面エントランス」「研究室内」「屋上」を見学しました。「あいち環境学習プラザ」では、今後普及が期待される技術として、ライトシェルフ、薄型水平光ダクト、自動追尾型太陽光採光システム、有機EL照明、BEMSを見学。誰でも見学可能な本スペースにこれらの省エネ技術をを導入することで、県民の環境意識向上を促すことに寄与しているとの説明がありました。
「南面エントランス」では、2種類(単結晶型、シースルー型)の壁面太陽光パネルを組み合わせてファサードが構成されていました。シースルー型は単結晶と比べると発電効率が低いが、屋内からの景観を確保するために導入されました。見学時には建物内部からシースルー型パネルを通して窓の外を見ることで2種類のパネルの違いを体感することが出来ました。
施設見学終了の質疑、応答では、ZEB設計上の工夫点や、太陽光やクールピット等の運用面での課題対応に関して活発な意見交換がおこなわれ、参加者がそれぞれ理解を深めることが出来ました。
最後に、今回ご協力をいただきました愛知県環境調査センター、大成建設株式会社の関係者の方々にあらためて感謝申し上げます。
イベント概要
愛知県環境調査センター・愛知県衛生研究所(第10回 カーボンニュートラル賞・中部支部奨励賞受賞)
設計者 大成建設(株)一級建築士事務所 信藤氏(講師予定)をお招きし、「Nearly ZEB」の達成を目標として設計された本建物に関して次のような説明を受ける
(1) 自然エネルギー、コージェネレーションの排熱利用、赤外線人感検知センサーを利用した換気制御などにより 空調エネルギーの削減
(2) ライトシェルフ、赤外線人検知センサーによる照明制御等による照明エネルギーの削減
(3) 太陽光発電設備(屋上,地上+外壁面シースルー型パネル)による創エネルギー
説明を受けた後 館内の見学を行い必要に応じて質疑を受け付ける予定
主催 | (一社)建築設備技術者協会 中部支部 |
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講師 | 大成建設(株)一級建築士事務所 信藤氏 |
日程 | 2022年10月7日(金) |
時間 | 14:30~17:00 |
会場・場所 | 愛知県環境調査センター・愛知県衛生研究所 愛知県名古屋市北区辻町字流7-6 |
集合場所 | 愛知県環境調査センター・愛知県衛生研究所 第一会議室(14:20 厳守) |
定員 | 40名(応募多数の場合、調整させて頂くことがあります) |
参加費 | 無料(現地までの交通費は各自負担にてお願いします) |
申込締切 | 2022年9月22日(木) |