イベントの報告

講演会及び学生コンペ(30年後の建築設備と社会)発表会

令和元年11月19日(火)、愛知芸術文化センター(アートスペース)において、「建築設備士の日」記念事業「講演会及び学生コンペ(30年後の建築設備と社会)発表会」が開催されました。公演会の冒頭に、中部支部を代表して村上正継支部長の挨拶と本部 山下専務理事からご祝辞をいただき、講演会と発表会の後、参加者全員参加での活発な意見交換会が行われました。

1.講演会

第7回(平成30年度)カーボンニュートラル賞を受賞された(株)日建設計 井上大嗣氏における、「常滑市民病院における設計~運用までの一貫したエネルギーマネージメント」と題する講演会が行われました。常滑市民病院の設備設計から施工管理、竣工後のファインチューニングに至るまで、関与された省エネルギー化を詳しくお話していただきました。

2.学生コンペ発表会

(一社)建築設備技術者協会創立30周年記念学生コンペ「30年後の建築設備と社会~2050年の社会を考えてみよう」に中部地区で応募された作品で、いずれもこれからの将来を見据えた斬新なアイデアを盛り込んだ発表をしていただきました。

  • 愛知工業大学 津坂亮博氏 「30年後の都市を支える設備の予測」
  • 中部大学 山路智也氏 「設備が働き方を変える時代へ」
  • 名古屋工業大学 岩崎翔太氏 「エネルギーが自己完結する家」

3.「建築設備30年を振り返る」

学生の方の「30年後の建築設備と社会」の発表に対して協会からは、平成30年間を振り返った建築設備の変貌の発表があり、学生の方や若い技術者の方も平成の時代の技術革新のお話を興味深く聴講されました。

4.学生との意見交換会

学生コンペと協会からの発表会に続いて、学生と一般参加者を含めた意見交換会が行われ、予定時間を超える活発な質問や意見が出され熱心な議論が交わされました。
最後に、村上支部長より、コンペに応募された方々に「奨励賞」が授与され、今回の記念事業が無事終了しました。

おわりに

当日は、会場定員いっぱいの総勢55名の方々に参加いただき、皆様のご協力のもと「建築設備士の日」記念事業を成功裏に終えることが出来ましたこと、心よりお礼申し上げます。
また、ご講演頂きました井上大嗣様、学生コンペ発表者の津坂亮博様、山路智也様、岩崎翔太様、ご出席していただいた皆様には改めて感謝申し上げる次第です。
今回の記念事業が、学生の方々、若い建築設備技術者の方々が建築設備に更なる関心を持つ機会にしていただけたら幸いです。

 

講演会及び学生コンペ発表会に参加された方々から、感想を戴いていますのでご紹介します。

感想のご紹介

感想(1)

建築設備の中で“電気”というものがどのような立ち位置なのかを知る良いきっかけとなりました。特に、同世代の学生の発表を聞いたとき「過ごしやすい環境とは」、「住みやすい住居とは」等の視点は普段考えないことなので、そういう視点から電気機器の設計を考えればより良い製品が開発(研究)されるのではないかと思いました。
また同時に、建築業界の方々(学生も含む)にも電気分野の現在の技術だけではなく、未来の技術を知って頂けたら「こういう技術が出来るなら、こういう住居が設計できる」のように、より洗練されたアイデアが生まれるのではないかと思います。

今回の会は、様々な分野が関係している建築設備だからからこそ行える行事なのではないかと思います。学生の立場からしても、様々な分野の話を聞けることは非常に面白く、今後もこういう場があれば良いなと思いました。

感想(2)

学生側としては自身の考えを発表できる場はありがたいと思います。学会と違い、論文などまとめることもないので敷居が低くどんな内容でも発表しやすいかと。他の方と同様、時間の短さは感じました。もう少し交流の時間があっても良かったと思います。

少しでも自分の考えに対し意見を頂けるのはとても貴重な機会だったので、とても良かったと思います。

感想(3)

建築設備関連でコンペがないかなと思っていた所、今回のコンペが実施されているのを偶然目にし、取り組むことができました。

建築業界でコンペというと、意匠系のコンペのイメージが強いので、今後も設備業界を目指す人のためにも、ぜひ建築設備のコンペを開催してほしいです。
また、実際に設備業界で働く方々の前で、自分の考えを発表する機会を頂けたことに感謝しています。今後も機会があれば、ぜひ参加したいと思います。

イベント概要

例年のように「建築設備士の日」記念事業を本年も実施いたします。

本年は カーボンニュートラル賞を受賞しました(株)日建設計様に「常滑市民病院における設計」に関する講演をお願いします。

さらに今回は、建築設備技術者協会の創立30周年記念学生コンペ(30年後の建築設備と社会)に応募された学生の方に内容を発表していただくと共に、学生の方たちとの意見交換会を実施いたします。将来の建築設備業界を担う若い方の意見を伺い建築設備業界の今後について考えていきたいと思います。

多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
また、講演会・発表会後に交流会を行いますので、こちらへの参加もお願いします。

◆ 記念講演会(カーボンニュートラル受賞)
講師  砂田竜男 氏【㈱日建設計】  
演題 「常滑市民病院における設計 ~運用までの一貫したエネルギーマネージメント~」

◆ 学生コンペ(30年後の建築設備と社会)発表会 及び 意見交換会
発表者 建築設備技術者協会 創立30周年コンペ応募者(中部支部関係分 3物件)
演題  創立30周年記念学生コンペ(30年後の建築設備と社会)応募作品について
意見交換会 参加学生と一般参加者

主催(一社)建築設備技術者協会 中部支部
講師砂田竜男 氏【㈱日建設計】
日程令和元年11月19日(火)
時間講演会 14:00~15:15(開場13:30)
学生コンペ発表会及び意見交換会 15:30~17:00
会場・場所愛知芸術文化センター12F アートスペース 

〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2
アクセス 地下鉄東山線・名城線「栄」駅 徒歩3分
定員60名(応募多数の場合、調整させて頂くことがあります)
参加費講演会 無料
申込締切令和元年11月5日(火)
交流会・懇親会開始時間 17:15~

会場 愛知芸術文化センター10F ウルフギャングパック
住所 〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2
アクセス 地下鉄東山線・名城線「栄」駅 徒歩3分

参加費 3,000円(学生は無料)